木と暮らしの研究室

木と暮らしの研究室は、木材を通して住宅や居住環境を見つめ、より快適で安全な暮らしをサポートできる仕組みや商品を開発しています。これまでの成果として以下のものを開発し、皆様にご提案しています。

1. 制震パネルの開発(特許申請中)

<(財)日本住宅・日本木材センター研究補助を受けました。>
格子状に木材を組み、交点の部分にエネルギー吸収弾粘性体を挿入したものです。交点のそれぞれに力が分散するため、比較的小さな材でも十分な剛性を発揮することが出来、合理的な方エネルギー吸収方法です。この方法を用い、比較的安価でしかも性能の高い制震材の開発を行っています。特徴として、1/15rad以上の変形時にも破壊せず応力を維持出来ます。

2. 無垢対応木材接合金物(2013年11月特許取得:特許第5134976号)

<(株)タナカとの共同開発です。>
無垢材の通し柱の欠損断面を少なくするために開発しました。市販されている接合金物は最近でこそ「無垢対応」と謳う金物も出てきていますが、使用できる材の条件が厳しく、一般的に使われている無垢材では使えません。当研究室で開発した金物は、特に無垢材の柱には背割りがあり、安定した応力を出現させる困難を克服しました。木材の乾燥による変形と特質に配慮した設計となっていますので、背割り付きの柱・無垢の梁に安心して使うことが出来ます。更に、「後打ちピンがいらない」という画期的な施工方法のため、一度使われたお客様ののほとんどがリピーターになって頂いています。

3. スギ直交集成構造用材(特許出願中)

木材は異方性のある素材で、特に強いのは繊維方向です。繊維方向であれば杉材でも板目のヒノキ材より3倍程度の強度を持ちます。これを直交合板のように繊維方向を直交させて創り上げました。めり込み強度が特に強いため土台などの横架材用途に適しています。

4. スギ3枚貼り合わせ梁材(特許出願中)

<平成21年度森林整備加速化・林業再生事業研究助成事業>
断面の大きなスギ材の乾燥は極めて困難です。表面が乾燥していても内部の含水率は50%以上となっている場合も少なくありません。そこでスギを薄板(厚さ=50mm)にして内部まで十分に乾燥させ、それを貼り合わせて梁材としました。乾燥が完全なため形状安定性に優れており、割れ・ねじれ等の発生が極めて少ない材を作ることができました。

5. 国産材の用途開発

「スギ直交集成構造用材」、「3枚貼り合わせ梁材」など今まで使用されなかったり、利用度の少なかった分野での新規利用の開発を行っています。木材の不燃化処理や高耐久性、形状安定性の付加技術の研究なども合わせて行っています。国産材時代をふまえ、これまで外材により使用されていたり、過去には使用されていた部位への復権なども、最新の技術を応用しながら取り組んでいます。

6. データ解析業務

各種の試験等の実施および収集データの解析業務をしています。

7. 木材動向調査

木材に関する新技術の調査を実施すると共に、新商品の開発を行っています。

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